帝国軍上級大将(最終的な階級は元帥)エルンスト・フォン・アイゼナッハに付けられた呼び名。アイゼナッハが普段から恐ろしいほど無口であることから付けられた名。沈黙提督と言うと堅物で頑固な考えの持ち主のように思われがちだが、意外と部下に優しく機転も利く。
キルヒアイスが生きていたら
リップシュタット戦役終結直後に殺害されたキルヒアイスの存在をしのんで用いられた言葉。卓越した軍略の持ち主であり、かつその柔和な人柄によって内部の不和を解消していたキルヒアイスの死は帝国軍に大きな影響を与えることになった。
アントン・フェルナー
ブラウンシュヴァイク公旗下の軍人でリップシュタット戦役の直前、シュトライトとともにラインハルト暗殺を進言した。シュトライトが戦火を交えることによる民衆への被害を恐れたのに対し、フェルナーはブラウンシュヴァイク公ではラインハルトに勝てないと強く確信しての提案だった。
アルツール・フォン・シュトライト
リップシュタット戦役まではブラウンシュヴァイク公に仕えていた。ラインハルト打倒のために貴族連合が結成された直後、フェルナーとともに軍事行動に出るよりもラインハルト個人を暗殺するべきだと進言した。貴族連合軍は兵力でこそローエングラム陣営に勝るが、その内実は烏合の衆で「戦争の天才」との呼び声もあるラインハルト相手には不足だった。
シンクレア・セレブレッゼ
衛星ヴァンフリート4=2に存在する同盟軍の後方基地の司令官を務める人物で階級は中将。前線での経験や実績には乏しいが、後方勤務のスペシャリストとして知られる人物だったため、ヴァンフリート星域会戦では補給基地としては極めて重要なヴァンフリート4=2を任されていた。
オーブリー・コクラン
同盟軍の大佐でリューカス星域の補給物資基地司令官を務めていた。バーミリオン会戦に先駆けてラインハルトが進発させたミュラー艦隊が基地に接近すると戦わずして降伏した。このことを聞いたミュラーは当初、敵司令官の度胸のなさに呆れていた。同じく基地にいた兵士たちも同様の面持で「防衛できないならせめて物資を放棄して敵に渡さないべき」だと強硬に主張した。
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ウィレム・ホーランド
外伝でのみ登場する人物。同盟軍の軍人で登場時は少将でその後32歳にして中将に昇進した。32歳で中将というのはそれまでの同盟軍史上ブルース・アッシュビーしか達成しておらず、そのため世間やマスコミからはアッシュビーと比肩されることが多かった。ホーランド自身も自らを「ブルース・アッシュビーの再来」だと考えており、それまでの既成概念に捕らわれない新しい戦術を模索・実行することにこだわっていた。
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ベルンハルト・フォン・シュナイダー
もともとはゴールデンバウム王朝の軍人でメルカッツの副官。年長者のメルカッツとは対照的な若年の軍人だが、その能力は確かでその言動は多くの人間かた高く評価されていた。上官であるメルカッツに対しては絶対の忠誠を誓っており、リップシュタット戦役敗戦後は敵軍のラインハルトに投降せずメルカッツとともに同盟へ亡命した。
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ルイ・マシュンゴ
同盟軍の士官の一人で登場時は准尉だった。イゼルローンに駐留していたヤン艦隊の一員だったが、ユリアンが駐在武官としてフェザーンに赴任することになった際、ヤンの命令で護衛として同行することになった。背の高い黒人男性で見た目通り白兵戦に強く彼を紹介したシェーンコップ曰く「片手で1個小隊を倒せる」ほど。
バグダッシュ
ドワイト・グリーンヒルを中心として結成された救国軍事会議のメンバーの一人。アンドリュー・フォークの案で、ハイネセンでの軍事クーデターに先駆けてヤン・ウェンリーのもとへ派遣され、ヤンが救国軍事会議のメンバーにならなかった場合に暗殺する任務を任されていた(ただしヤンのもとに到着したのはクーデターの後だった)。