ロイエンタールの最期について思うこと

ウルヴァシーでの事件をきっかけにラインハルトに反旗を翻したロイエンタールだったが、第2次ランテマリオ会戦から撤退する際に負傷しそれがきっかけで絶命することになった。この時ロイエンタールは負傷した傷に対して治療を施すことを拒否した。

傷自体はそれほど深刻なものではなく、治療さえすれば治るていどのものだったがロイエンタールは「治療台の上で死にたくない」とした。

これは一体どういうことだったのか?

単純な見方をすればこの時点でロイエンタールが既に生きることに固執していないように見える。おそらくこの見方自体は正しいように思えるが、だとしたらどうしてそのような心情に至ったのかが気になる。

ざっと考えてみると以下のことが当てはまりそうだ。

  1. 戦いに敗れてどうでもよくなった
  2. もともと生きることに固執しておらず、反乱に失敗したのを死ぬよい契機だと考えた
  3. 傷が結構深かった
  4. 反逆者としてありがちな最期を迎えたかった

1と2は可能性としてかなりありそうだが、3と4はロイエンタールの性格から考えるとあまりないだろうか。確かに反逆に失敗したにも関わらず、降伏した後にラインハルトの軍門に再び降るロイエンタールの姿は想像できない。

ロイエンタール自身そういった自分を受け入れることが到底できなかったためあえて傷を治療せず、戦いが終焉するのに合わせて自らの人生にも終止符を打とうとした、というのが妥当な見方なのではないか。

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