帝国軍宇宙艦隊司令長官ウォルフガング・ミッタマイヤーの異名。他の者では真似できないような迅速な艦隊運動を恐れられて呼ばれるようになった。ミッターマイヤーがゴールデンバウム王朝の軍人だった時から呼ばれていた名前で、ローエングラム王朝に入ってからは要職に就き前線に出る機会が減ったため、この名を呼ばれる機会は少なくなった。
アムリッツァ会戦前哨戦
ゴールデンバウム王朝末期、帝国領に侵攻してきた同盟軍第9艦隊をビルロスト・ヤヴァンハール星域で撃破。敗走する艦隊を追撃しようとした所、あまりの速さで追い越してしまったことから「疾風ウォルフ」と呼ばれることになった。
評価
帝国軍の双璧と呼ばれた盟友オスカーフォン・ロイエンタールからは「神速にして、しかも理に適う」と評された。また敵将であるヤン・ウェンリーは「目的を明確に持ち、それを達成したら戦場に固執せずに撤退する。名将の戦い方だ」と感嘆している。
ラインハルトもミッターマイヤーの能力には全面的な信頼を寄せており、フェザーン占拠時に自治領主ルビンスキーを捕縛できなかったことに対して「兄にできなかったとあらば他の何人にも叶うまい」として意に介さなかった。