同盟の帝国領侵攻作戦の際に行われた最大規模の戦闘で、この会戦に敗れたことで帝国領侵攻作戦は終結した。帝国領侵攻作戦において同盟軍は当初、8個艦隊、艦隊総数10万隻以上の戦力を動員していた。しかしアムリッツァ星域会戦に先立ってそれぞれの艦隊が帝国領内の各星系に駐留していたため、帝国軍にこれらを各個撃破され、アムリッツァ星域に終結できた艦隊はわずか3個艦隊に過ぎなかった。
しかしこの残った3個艦隊もそれぞれ3割近い(ヤンが率いる第13艦隊は1割の犠牲で済んでいた)損失を出しており万全とは程遠い状況にあった。それに対しラインハルト率いる帝国軍は前哨戦において損失らしい損失を出しておらず、アムリッツァ星域に10万隻以上の艦隊を終結させて万全の体勢で戦闘に臨んだ。
圧倒的に不利な状況下での戦いだったが、アムリッツァ星域に集結したヤン、ビュコック、アップルトンの三人はそれぞれ優秀な司令官だったため、自軍の三倍以上の艦隊を相手にしたものの、被害を最小限に食い止めて撤退することに成功している。
アムリッツァ星域会戦に参加した主な人物(帝国側)
- ラインハルト
- キルヒアイス
- ビッテンフェルト
会戦自体には勝利したが、またしてもヤン・ウェンリーに完勝を阻まれたことを悔しがり、会戦後その原因となったビッテンフェルトを処罰しようとしていた。しかしキルヒアイスの諫言により考えを改めた。
アムリッツァ星域会戦では別動隊を率いて同盟軍の背後に設置してあった地雷を指向性ゼッフル粒子を用いて除去。それによって同盟軍を後方から攻撃することに成功し、これによって帝国軍の挟撃作戦が完成。同盟軍の敗北は決定的となった。
第8艦隊を破り、その余勢をかってヤン艦隊を攻撃しようとしたが一瞬の隙を付かれて逆に大打撃を受ける。この事がアムリッツァ星域会戦の終盤においてヤン艦隊を撃滅し損ねる原因となってしまった。
アムリッツァ星域会戦に参加した主な人物(同盟側)
- ヤン
- ビュコック
- アップルトン
- ロボス
不利な状況にありながらもビッテンフェルト艦隊に打撃を与え、さらには全軍の殿を務め同盟軍の被害を抑えるために尽力した。
ヤンほどの活躍はしなかったもののその冷静な用兵ぶりは「同盟軍の名将はヤンだけではない」とラインハルトを感心させるものだった。
アムリッツァ星域会戦に集結した三人の司令官の中で唯一戦死した。
前哨戦で大きな損失を出した同盟軍はイゼルローンへの撤退を要請したが、それを却下し無理矢理アムリッツァ星域会戦を決行させた。自身は後方のイゼルローン要塞にあって戦闘には加わらず、多くの将兵の命を無駄にさせた。