ランテマリオ星域会戦

帝国のラグナロック作戦発動後に最初に行われた本格的な戦い。フェザーン回廊を通過して同盟領へと侵攻する帝国軍に対し同盟はランテマリオ星域を最初の戦場に選んだ。

ラグナロック作戦以前に行われた戦闘と国内のクーデターにより、ラグナロック作戦時において同盟が保有していた戦力は二個艦隊にまで減少していた。さらにそのうちの一個艦隊はイゼルローン要塞に駐留している艦隊で同盟が自由に動かせる艦隊はわずか一個艦隊に留まった。これに辺境警備の艦隊をかき集めることで合計で約3万隻の艦隊を編成した。

一方で帝国軍の陣容はそうそうたるもので、別動隊としてロイエンタールに5万隻もの艦隊を与えているにも関わらずランテマリオ星域に投入された艦隊はおよそ11万隻、さらに支援部隊として後方に4万隻以上の艦隊が控えていた。

ランテマリオ星域が選ばれたわけ

フェザーン回廊を突破した帝国軍に対し同盟はアレクサンダー・ビュコックを司令官として迎撃の任に当てた。ビュコックはイゼルローン要塞を放棄してフェザーン方面へ向かっているヤン艦隊と合流することを戦略上の一つの目標としており、ランテマリオ星域を戦場に選択したのも帝国軍の侵攻に際して考えられる防衛線の一番後ろに位置していたことにある。

ランテマリオ星域会戦の経過

数に勝る帝国軍に対しビュコック率いる同盟軍は地理上の優位を生かして防戦に徹していた。帝国軍の前線司令官は疾風の異名高いミッターマイヤー上級大将だったが、ビュコックの老練な守りに手こずり中々決定的な打撃を与えることができないでいた。

しかし時が経つにつれ兵力差による消耗の差が顕著になり出すと、後方で戦況を見守っていたラインハルトは予備兵力として温存していたビッテンフェルト艦隊に突撃を命令。攻勢に強いシュワルツ・ランツェンレイターは同盟の主力を撃破し、これによってランテマリオ星域会戦の趨勢は決した。

しかし追撃戦に入るため七個艦隊が同盟軍に攻撃を開始した刹那、後方からヤン艦隊が来襲し帝国軍は一時混乱の憂き目にあう。このお陰で同盟軍はランテマリオ星域で敗れはしたものの全滅は免れた。

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