ドワイト・グリーンヒルを中心に行われた軍事クーデターの結果発足した組織。クーデターによって政府組織や軍の反対派を殲滅し一時同盟を軍国主義に変容させた。主な目的は政治的には腐敗した同盟政府を再建することであり軍事的には帝国領への侵攻作戦以来、急激に弱体化した戦力を再編しようとしていた。
しかし言論の自由を規制したことにより民衆の反発を買い、さらに「ジェシカ・エドワーズを殺害」と「スタジアムの虐殺」の二つの事件が起こったことによって完全に人心を失ってしまった。
最終的にはイゼルローンに駐留していたヤン艦隊によって首都星ハイネセンの防衛システム「アルテミスの首飾り」を破壊され降伏した。
この軍事クーデターは実は帝国内を二分する内乱となったリップシュタット戦役を前にラインハルトが画策したもので、帝国の内乱の間同盟に軍事介入手させない狙いがあった。
主な参加メンバー
- ドワイト・グリーンヒル
- アーサー・リンチ
- エベンス
- ルグランジュ
救国軍事会議の議長を務めた。もともと軍にあっては良識派として知られている人物なだけに、彼がクーデターに加わったことに衝撃を受けた人は少なくなかった。しかし帝国領への侵攻作戦以前、少しだけヤンと現在の同盟の政治体制に対する疑問を話していることから現状に対して不満を持っていたことは間違いない。
ラインハルトの命令を受けてクーデターを実行に移すべく同盟内部の反乱因子を集めた。成功すればラインハルトから帝国の将官としての地位を約束されていたが、本人としては自分の名声よりも他人の信念を傷つけることが目的でこの計画を実施していた。
救国軍事会議で報道官としての役割を果たしていた。ハイネセンに接近してきたヤン艦隊との通信では最後まで自分たちの非を認めずグリーンヒルが死んだ後に自殺した。
第11艦隊司令官でハイネセンに迫るヤン艦隊と戦った。バグダッシュがヤンの側に寝返ったことも災いして戦いでは敗北したが最後まで抵抗を続けたせいで第11艦隊は全滅し、その後の同盟の戦力を大幅に低下させる結果となってしまった。
軍事クーデターがその後の同盟に与えた影響
救国軍事会議によるクーデターはその後の同盟に大きな影響を与えた。ヤン艦隊と戦って全滅した第11艦隊は当時、同盟に残された三つの艦隊のうちの一つで、これを失ったことによって同盟の戦力は大きく低下することになった。
また軍関係者によるクーデターだったためクーデター終結後の軍首脳部の発言力は大きく低下することになり、それによってトリューニヒト派の軍人の多くが要職を占めることになってしまった。