ブリュンヒルト

ラインハルトの旗艦。ゴールデンバウム王朝時代で大将に昇進した際に寄贈された新造戦艦(ゴールデンバウム王朝では大将全員に個別の旗艦が与えられる習慣になっていた)。その見た目は他の帝国軍の軍艦とは大きく異なり白色で流線型をしている。その優雅な姿はラインハルトを一目で虜にし、ゴールデンバウム王朝が滅亡してローエングラム王朝が成立した後もラインハルトは旗艦を変えようとはしなかった。

見た目が美しいだけでなく、試作艦ということもあってコストを度外視した高水準の装備が施されている。特に防御と収容能力に優れており、ブリュンヒルトに乗船して初の任務となった惑星レグニッツァ上空の戦闘では、同盟軍の旗艦パトロクロスとの近接戦闘となったがブリュンヒルトの存在は皆無だった(最もパトロクロスの側もほとんど損傷はなかった)。

また戦艦であるにも関わらず軽空母に匹敵するほどのワルキューレを搭載することができるため、敵艦隊との近接戦闘において最大限に力を発揮できる。

同盟との対談

ラインハルトが戦争を好む気質であったため、ブリュンヒルトに乗船している期間が非常に長くそのため「動く大本営」と呼ばれていた。ラインハルト自身も「余がいる所が帝都だ」と発言しており、皇帝として特定の場所(帝都)に長く留まる必要性を否定していた。

そういった事情もありブリュンヒルトでは同盟の首脳部に属する人間と何度か対談する機会があった。バーミリオン会戦後のヤン・ウェンリーとシヴァ会戦後のユリアン・ミンツの二人がそれに該当する。

最もヤンがラインハルトと対談した際は彼に何の政治的権限もなかっため、同盟と帝国の主要人物による対談ではあったが政治的な意味を持つものではなかった。一方でユリアンとラインハルトの対談はその後の帝国とイゼルローン共和政府に大きな影響を与えるもので、ユリアンがブリュンヒルトに滞在した間に話し合われた内容の多くが後に現実のものとなった。

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