アンドリュー・フォーク

同盟軍の参謀の一人。士官学校を主席で卒業した後、順調に昇進を重ね本編登場時点では准将の地位にあった。出世欲と自尊心の強い人物でいずれは元帥にまで昇りつめるつもりだった。しかし同世代にヤン・ウェンリーがおり武勲でも階級でもうえを行かれていることに内心不満と怒りを抱いていた。


政府に独自のコネを持っていたり、軍の首脳部の一人であるラザール・ロボスから高く評価されているなど権力者に取り入るのが上手い人物だった。一方で実際の軍事能力は非常に低く、帝国領への侵攻作戦は「大軍を持って帝国領奥深くへなだれ込む」という極めて曖昧な作戦案だった。

帝国領への侵攻作戦の際、艦隊運用の件を巡りビュコックと言い争いになった結果、転換性ヒステリーを起こしその場で気絶その後は病気療養ということで軍務から外されることになった。

しかしその後は軍事クーデターに参加したり、ヤンを暗殺しようとする等、軍人としての凋落を機に蛮行に走るようになった。

ヤンへの思い

日頃から同世代でありながら自分よりも出世が早いヤンに対して少なからぬ不満を持っていた。そのためヤンに自らの作戦案に疑問を持たれた際は上官であるにも関わらず、強い口調でこれに反論していた。その態度は他人から見ても礼節を欠くものだったが、自尊心だけは人一倍強いフォークは改めようとはしなかった。

帝国の侵攻作戦が失敗に終わり自らの軍人としての栄達の道がふさがれた後はヤンを恨むようになり、同盟滅亡後は地球教に踊らされてヤンの暗殺を企図した。

人物評

同盟滅亡の原因を作った人物。自らに能力が無いにも関わらず演説とコネによって無理に作戦案を通すなど、無能なだけに留まらずそれでも何とかして出世しようとしていた。彼の身勝手な言動と無能力さによって同盟は帝国領への侵攻作戦で全艦隊のほとんどを失うことになり、さらにはその後フォークが参加した軍事クーデターでハイネセンを守る「アルテミスの首飾り」まで失ってしまった。

人物ステータス

アンドリュー・フォーク 人物ステータス

  • ● 白兵戦
  • 2点。自らは決して前線に立とうとしないタイプ。体格も貧弱でどう見ても白兵戦を得意としている人ではない。

  • ● 統率力
  • 1点。帝国領への侵攻作戦の際、彼の無茶な作戦案を聞いた諸提督たちは不安の色を隠しきれていなかった。元々指揮官ではなく参謀だということもあるが、人を説得して率いる力は全くない。

  • ● 人望
  • 2点。一部の人間からは評価されていた様子。しかしそれ以上の人間から嫌われており、普段は温和なビュコックも激怒しながらフォークと話していた。

  • ● 決断力
  • 6点。軍事クーデターへの参加やヤンの暗殺など案外思い切ったことをする人物ではある。

  • ● 分析力
  • 1点。皆無だったからこそ「大軍を持って帝国領奥深くへなだれ込む」などという呆れた作戦を口にするのだろう。フォークのような人間を准将にまで昇進させている事こそが同盟軍の腐敗を物語っていると言えよう。

  • ● 権謀術数
  • 5点。コネを作ったりヤンの謀殺を計ったりと何かと策謀を弄する機会の多かった人物。しかし考え付く謀略のレベルは低かった。

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