アスターテ会戦後に編成された艦隊で壊滅的な打撃を受けて兵員が激減した第4・第6艦隊を解体し、二つの艦隊の残存兵力に新兵を加えて編成された。司令官としてヤン・ウェンリー少将が就任したが、もともと一個艦隊の司令官には中将以上が就任することになっていたこともあって、第13艦隊発足時の戦力は艦艇数約6,400隻、将兵約70万人と通常の艦隊の半分となっていた。
この半個艦隊に与えられた最初の任務はイゼルローン攻略だった。それまで数個艦隊をもってしても攻略できなかったイゼルローン要塞に対し当初、無謀
とも思える指令だったがヤンは見事に成功し帝国と同盟の軍事力に大きな影響を与えた。
イゼルローン攻略後
イゼルローンを攻略した功績によりヤンは中将に昇進し、新たに第2艦隊の残存兵力を加えて第13艦隊は正式に一個艦隊として編成し直された。その後行われた帝国領侵攻作戦で同盟が大敗を喫すると、残された貴重な戦力としてイゼルローン駐留艦隊となる。
同盟の多くの艦隊が全滅、もしくは大きな損害を受けるなかで第13艦隊はほとんど損失を出しておらず、さらに半数が脱出に成功した第10艦隊の残存兵力を加えられたことで艦艇数は2万隻を超え、同盟における最大規模の艦隊となった。
主な幕僚
第13艦隊にはヤン・ウェンリーを始め同盟軍の中でも選りすぐりの幕僚が所属していた。
- ユリアン・ミンツ
- アレックス・キャゼルヌ
- ワルター・フォン・シェーンコップ
- ダスティ・アッテンボロー
- オリビエ・ポプラン
- フレデリカ・グリーンヒル
- ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ
- エドウィン・フィッシャー
ヤンの参謀としての役割を果たしていた。ヤンの死後は自らが軍の最高司令官として残された艦隊を率いた。
イゼルローン要塞の補給任務を担当していた。彼の事務処理能力を見込んでヤンが任地から呼び寄せたほど。
ローゼンリッターを率いて陸上戦を繰り広げた。イゼルローン最強の猛将だった。
第13艦隊において数千単位の艦隊指揮を任されており、その指揮ぶりは一度としてヤンを失望させなかった。
パイロットとして「撃墜王」と呼ばれた男。実戦だけでなく後進の指導にも積極的だった。
父のドワイト・グリーンヒルの推薦でヤンの副官となり、その後プライベートでもヤン副官(妻)になった。
リップシュタット戦役後、ヤンを頼って同盟へ亡命。そのまま第13艦隊に所属することになる。
艦隊運用の名人としてヤンの作戦を忠実に再現していた。