ゴールデンバウム王朝

ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムが創設した歴史上最初の宇宙全土を統一した専制君主国家。民主主義国家だった銀河連邦を帝政に移行させたものであり、ラインハルトのように他国を征服して宇宙を統一したわけではない。ルドルフ大帝の晩年の悪政により、彼の死後帝国の情勢は極めて不安定なものとなったが、後を継いだジギスムント1世とその父ヨアヒム・フォン・ノイエ・シュタウフェン公爵によって反乱勢力は鎮圧され、その後行われた的確な治世によって帝国は安定期へ入った。

帝国歴164年アーレ・ハイネセンらによる帝国版図からの脱出などの事件もあったが、中世の祖とよばれたマクシミリアン・ヨーゼフ2世らの活躍もあり、女帝カザリン・ケートヘン1世がラインハルト・フォン・ローエングラムに禅譲するまで500年近く存続した。

ゴールデンバウム王朝の歴代の(主な)皇帝

  • ルドルフ・フォン・ゴールデンバウム
  • 初代皇帝。皇帝となった後は劣悪遺伝子排除法を制定したり大昔の貴族社会を再現したりする等、ろくなことをしなかった。

  • ジギスムント1世
  • 第2代皇帝。ルドルフによって混迷の極みにあった帝国を鎮静化しゴールデンバウム王朝の黎明期において極めて重要な役割を果たした。

  • カスパー1世
  • 第5代皇帝。同性愛者で自らが愛したフロリアン少年と共に暮らすため退位してしまった。かつて同性愛者を社会的弱者として排除していたルドルフ大帝の行動を考えると、その子孫に同性愛者が出てしまったのは皮肉な話し。

  • アウグスト2世
  • 第14代皇帝。流血帝と呼ばれるほど残虐な人物で実の母を含めた大量の人間を殺害した。アウグスト2世が殺害した総数は2億人とも600万人とも言われている。

  • マクシミリアン・ヨーゼフ2世
  • 第23代皇帝。晴眼帝と呼ばれ、同盟との最初の大規模戦争である「ダゴン聖域会戦」で大敗した帝国を再建した。その業績から後世の歴史家からは中世の祖と評されている。

  • コルネリアス1世
  • 第24代皇帝。ゴールデンバウム王朝史上、唯一同盟に対し親征を行った人物。自ら軍の指揮を取るだけあって軍事に対してはそれなりに詳しく、第1次ティアマト会戦で同盟軍を破り首都星ハイネセンに迫る勢いだった。しかしその途上で宮中で謀反が発生し、やむを得ず帰還することとなった。元帥量産帝としても知られており、その生涯で58人に元帥号を与えている。

  • フリードリヒ4世
  • 第36代皇帝。作中に登場した最初の皇帝であり、ゴールデンバウム王朝において事実上最後の皇帝だった。皇帝の身でありながらゴールデンバウム王朝の存続には興味を示しておらず、むしろ帝国の滅亡が間近に迫っていることを予見していた。

  • カザリン・ケートヘン1世
  • 第38代皇帝。ゴールデンバウム王朝最後の皇帝(女帝)。即位した翌年に帝位をラインハルトに禅譲した。

面白いと思ったらシェアを!

ご読了お疲れ様です。この記事を面白いと思っていただけましたら是非お友達にシェアして下さい。

このエントリーをはてなブックマークに追加