ローエングラム王朝における主要提督の一人でグリルパルツァーとともに将来「帝国の双璧」となることを期待されていた。グリルパルツァーが智将であったのに対し、クナップシュタインは勇将だった。実際に「帝国の双璧」と呼ばれた二人と比べると、グリルパルツァーがロイエンタール型の提督で、クナップシュタインはミッターマイヤー型の提督に近かった。
皇帝直属部隊として、レンネンカンプやロイエンタール指揮下として常にともに戦場にあった二人だけあって戦友としてそれなりの付き合いがあったようだ。しかしロイエンタールとミッターマイヤーの間柄と比べるとやや友情が薄いようで、特にクナップシュタインがグリルパルツァーに対して強い対抗意識を持っているようだった。
反逆に加わった経緯
ロイエンタールが謀反を起こした際、当初クナップシュタインは毅然としてこれに反対し謀反に加担することを拒否した。最もロイエンタールの側からしてもこの行動は不思議ではなく、むしろ自らの指揮下に加わってから日の浅いグリルパルツァーとクナップシュタインが反乱に協力するとは考えていなかった。
官舎で禁足を命じられていたクナップシュタインだったが、盟友のグリルパルツァーが反逆に加わることを勧誘してきた。グリルパルツァーは本気でロイエンタールに協力するつもりはなく、本心では戦闘中にロイエンタールを裏切り大きな戦果を挙げることを目的としていた。
これを伝えられたクナップシュタインは動揺しかつ信義にもとる行為であったため決断を躊躇したが、結局グリルパルツァーとともにロイエンタールに対して偽装協力をすることにした。
人物ステータス
- ● 白兵戦
- ● 統率力
- ● 人望
- ● 決断力
- ● 分析力
- ● 権謀術数
7点。比較的大柄な体をしており、頭脳派の人物でなかったことも考えると白兵戦はそれなりに得意としていたのではないか。
6点。それなりの統率力を持っていたからこそ、バイエルラインやビューローを差し置いて将来の「帝国の双璧」と呼ばれていたのだ。
6点。グリルパルツァーがロイエンタールを裏切ったことにより大勢の人間の非難を浴びた中で、クナップシュタインは背信行為に出る前に戦死したため晩節を汚さずにすんだ。
3点。中途半端な気持ちで反逆に加担してしまい、その結果裏切りに転じる機会が来る前に命を落としてしまった。
4点。クナップシュタインとは長年の付き合いだったが、彼がどうしてロイエンタールに加担したのか本人から理由を聞くまでは見当もついていなかった。
3点。ロイエンタールを欺いてまで功績を挙げようとしたグリルパルツァーに対して、クナップシュタインは皇帝に対する忠誠を優先して加担を拒絶している。臣下としては義理堅い人物だが、謀略家としての行動ではない。