ローエングラム王朝において皇帝ラインハルトの親衛隊長を務める人物。親衛隊の中でも常時ラインハルトのそばにいるのはキスリングただ一人であることから、ラインハルトの彼に対する信頼感とキスリングの戦闘能力の高さがうかがえる。
非常に優秀な護衛で幾度となくラインハルトを窮地から救いだしている。ヴェスターラントでラインハルトが襲撃された際は自ら車を運転し、銃撃の嵐を抜け出した。
バーミリオン会戦で
ラインハルトの命を守るためなら本人の意向を無視する場合もあるようで、バーミリオン会戦においてヤン艦隊に周囲を包囲されつつあったブリュンヒルトから脱出させるため、ラインハルトをシャトルへ連れて行こうとしていた。
この時ラインハルトはシャトルへの搭乗を拒絶し最期までブリュンヒルトで戦う覚悟だったが、キスリングはその場にいたシュトライトと共に無理やりにでもラインハルトを連れて行こうとしていた。
最もこの際は間一髪の場面でミュラー艦隊が救援に駆け付けたためシャトルへの搭乗は行われなかった。
人物評
親衛隊長として相応しい運動能力と反射神経を持っていた。また部下として秘密を順守しており、ラインハルトのそばで見聞したことは決して外部には洩らさなかった。
ラインハルトもことさらにキスリングと親しくすることは無かったが、死ぬまでキスリングに親衛隊長を任せていたことを考えると高く評価していたことが分かる。
人物ステータス
- ● 白兵戦
- ● 統率力
- ● 人望
- ● 決断力
- ● 分析力
- ● 権謀術数
8点。宇宙最高権力者の親衛隊長を務める男が白兵戦に長けていないわけがない。しかしシェーンコップやキルヒアイスのように天下無双というほどに強かったわけではなく、シヴァ会戦の際にはポプランと互角に戦っていた。
6点。親衛隊長という身分ではあったが、作中において自らが親衛隊を指揮する場面はほとんど無かった。
7点。ラインハルトが側近として身の周りにおいた人物はヒルダ、エミール、シュトライト、キスリングの四人だけだった。この事だけでもキスリングがどれほど信頼された人物かが分かる。
6点。ラインハルトのためらな自らを犠牲にすることを厭わない。ただし艦隊司令官のような職ではないため、決断力を試される機会がそもそも少なかった。
5点。キスリングはあくまでも護衛として優秀な人間だった。知力がどれほど優れていたかは作中からは読み取ることが出来ない。
5点。清廉な人柄で権謀術数を弄するような真似はしなかった。もしキスリングが謀略を好むような人物であれば、ラインハルトもそばには置いておかなかっただろう。