フレーゲル男爵

ブラウンシュヴァイク公の甥に当たる人物。おじのブラウンシュヴァイク公と同様に貴族であることに過大な誇りを持っており、強烈な選民思想の持ち主である。リップシュタット戦役において貴族連合軍として参加した諸侯のなかでもオフレッサーと並ぶラインハルト嫌いであった。

パーティーで初対面のラインハルトに小馬鹿にされたことが原因で彼のことを憎むようになり、幾度となくラインハルトを抹殺しようと企んでいた。

リップシュタット戦役では冷静に戦局を分析して作戦を立てるメルカッツやファーレンハイトに対し、愚かなまでの猪突猛進的な作戦を行いたびたび罠にかかっては自軍に被害を出していた。

最期

敗北が決定的となった際は帝国貴族としての「滅びの美学」を完成させるため艦同士の一騎打ちを申し込むなど愚かな行為を続けた。その光景を見た側近のレオポルド・シューマッハはあきれ果てて軍務を放棄して退艦しようとした。

これに激怒したフレーゲル男爵は背後からシューマッハを射殺しようとしたが、シューマッハに同調した周りの部下たちによって自らが銃殺されてしまった。

人物評

取り得は貴族だけという人間。ある意味それを強く自覚しているせいか、もともとライヒスリッターの出身であるラインハルトや平民出身でありながらスピード出世を遂げるミッターマイヤーを激しく嫌悪している。

ただし貴族社会に生き残っていく悪知恵だけは働くようで、ベーネミュンデと結託してラインハルトを殺害しようとした際は暗殺が失敗に終わっても自らが関与した証拠が出ないように配慮するなどしていた。

人物ステータス

フレーゲル男爵 人物ステータス

  • ● 白兵戦
  • 2点。貴族として常に宮殿にあって贅沢な暮らしをしていた。厳しい軍隊での訓練とは無縁の生活を送ってきたのだから戦闘力などあるはずもない。

  • ● 統率力
  • 1点。最期は部下に呆れられて、その後に射殺されてしまった。この出来事だけでも如何にフレーゲルに人望と統率力が無かったのかが分かる。

  • ● 人望
  • 1点。基本的に全員に嫌われていた。退役後の保身を考えてフレーゲルに近づいたミュッケンベルガーでさえ本心では彼のことを嫌っていた。

  • ● 決断力
  • 5点。悪い意味である。

  • ● 分析力
  • 1点。ラインハルトを嫌うあまり彼の才能に気が付かなかった。またリップシュタット戦役でも短絡的な作戦や艦隊運用によって見方に少なからぬ損害を与えていた。

  • ● 権謀術数
  • 6点。この点だけは評価できる。OVA編でベーネミュンデ侯爵夫人を操ってラインハルトを殺害しようとした手際はなかなかのものだった。

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