ゴールデンバウム王朝の軍人でフレーゲル男爵の側近。そのためリップシュタット戦役では貴族連合軍の一員として参加した。平民出身であるにも関わらず30代で大佐。しかも軍歴の大半が後方勤務という武勲の立てづらい環境にあっての出世だった。
リップシュタット戦役ではフレーゲル男爵の参謀役として的確な助言を行い窮地から救ったこともあった。しかし貴族連合軍の敗北が決定的となってもなお戦闘を続行し「滅びの美学」を完成させようとするフレーゲル男爵に呆れて軍務を放棄。
これに激怒したフレーゲル男爵は背後から射殺しようとしたが、周りにいた部下が間一髪でフレーゲル男爵を射殺したため一命を取り留めた。その後、部下たちとともにフェザーンに亡命し開拓地での生活を始めた。
フェザーン亡命後
フェザーンに亡命したシューマッハだったが、ルパートに強制される形で「皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世の誘拐」を実行するはめになった。そのためともに開拓地生活を送っていた仲間と離れオーディンに赴くことになった。
誘拐した皇帝とともに同盟に亡命することになったが、同盟が帝国に敗れた際に身を隠すことになりその後「ルビンスキーの火祭り」の際に負傷し帝国軍の憲兵隊に捕えられることになる。
その後、釈放されシュトライトの推挙により准将として帝国軍に迎えられたが、宇宙海賊との戦闘中に行方不明となった。
人物評
後方勤務の専門家であり同盟で言えばキャゼルヌやセレブレッゼがそれに当たる。彼らは事務処理能力に長ける一方、前線ではその才覚を発揮出来なかったがリップシュタット戦役を見る限りシューマッハには前線での参謀としての能力も兼ね備えていた。
器量と才覚の両方を兼ね備えた人物だったが使えるべき相手と時期を見出すことができず、その能力に相応しくない一生を送った人物だった。
人物ステータス
- ● 白兵戦
- ● 統率力
- ● 人望
- ● 決断力
- ● 分析力
- ● 権謀術数
5点。帝国軍人としてそれなりに鍛えていたのだろうが、後方勤務が中心の人物。皇帝誘拐の際も身体能力を発揮するような場面は特に無かった。
6点。リップシュタット戦役では参謀だったため自らが艦隊を率いることはなかったが、彼の能力を考えれば統率力もそれなりにあったのではないかと推察される。
7点。部下たちは主君であるフレーゲル男爵を射殺してまでシューマッハとともに行動しようとした。状況が状況だけにそうするしかなかったのかもしれないが、シューマッハに人望が無ければああいった形にはならなかっただろう。
6点。基本的には正しい決断をする人だが、大事な決断を誤ってしまう。フレーゲル男爵の部下だったとは言え、貴族連合軍の一員としてリップシュタット戦役に参加したことは彼の人生を大きく変えてしまった。
8点。どのように劣勢な状況でも冷静で客観的な分析力を失わない。航路を逸脱して逃走するファーレンハイトを見て瞬時に「後を追うべき」とフレーゲル男爵に助言した。この助言のお陰でフレーゲルの余命が少し長くなった。
4点。多くの人間の謀略に飲み込まれた人生だった。シューマッハに謀略を弄する能力と気質があれば彼の人生は違ったものになっていただろう。