ヴァンフリート星域の会戦でラインハルトが所属していた艦隊の司令官。70歳を超える老人で軍事の才能には乏しいが、若き日の皇帝フリードリヒ4世の侍従武官を務めており、公には出来ないような世話をしていたため重用されている。
開戦前の作戦ではグリンメルスハウゼンの能力の低さを考慮したミュッケンベルガーは全軍の後方に配置し予備戦力として考えていた。しかしこれを不服としたグリンメルスハウゼンは作戦に異議を唱えた。階級でこそ中将と元帥だが、皇帝の覚えが明るいグリンメルスハウゼンの意向を無視するわけにはいかず艦隊の配置を変更せざるを得なかった。
ラインハルトとの関係
凡庸な自分と比較して若くして才能溢れるラインハルトに一種の期待感のようなものがあった。そのためヴァンフリート星域会戦が終わった後は武勲を立てながら昇進を果たせなかったキルヒアイスの昇進を推薦したり、いずれ貴族たちと対立するラインハルトのために自分が生涯をかけて記録した貴族たちの秘密をつづった文書を贈呈したりした。
人物評
軍人としての才能こそ欠如していたが人を見る目には優れている。また自らの能力が無いことを自覚しているためか、他人に対して偏見を持たずに接したり観察したりすることが出来る。ラインハルトに会って間もなくその才能を見抜き「自分が欲しかったものを全て持っている」と話した。
決して非凡な人間では無かったが、凡人ならではの見識を持った人物だった。
人物ステータス
- ● 白兵戦
- ● 統率力
- ● 人望
- ● 決断力
- ● 分析力
- ● 権謀術数
1点。立つのがやっとの老人。どう考えても戦場で白兵戦を繰り広げるのは不可能。
6点。優秀な将帥のようなリーダーシップはない。しかし温和な性格で他人の意見を良く聞き、そのうえで命令を下している。心から服従出来るタイプではないが、部下からの反感を買うことはほとんどない。ラインハルトも最初こそ内心反発していたが、次第に態度を軟化させていった。
7点。不思議な魅力を持った人物である。青年時代をともに過ごした皇帝からも信頼を得ており、ラインハルトやキルヒアイスも最終的には好感を持っているようだった。
3点。軍事面では絶望的。ミュッケンベルガーもグリンメルスハウゼンの攻撃のタイミングの遅さに嘆いていた。
8点。軍事面は除くが、人物に対する観察眼や分析力がとても優れている。ラインハルトの真の目的をも見抜いていた。
6点。自他共に認める凡人だが、抜け目ない所があり人から聞いた秘密や噂話しなどを克明に記録していた。この文書をラインハルトの覇道を助けるために自らの死後、彼の手元へ渡るようにしたが謀略を嫌うラインハルトが使用することはなかった。