ヘルマン・フォン・リューネブルク

もともとは帝国から同盟へ亡命した人物で、同盟軍に在籍していた際は第11代ローゼンリッター連隊長を務めていた(シェーンコップの二代前)。しかしその後帝国へ逆亡命したことにより、その後ローゼンリッターは一時廃止寸前に追い込まれることになった。

帝国貴族の家柄でシェーンコップによると門閥貴族の一因で爵位を持っていたらしい。しかし逆亡命後は、亡命者(亡命者は厚遇される傾向にある)、白兵戦における能力、貴族出身という出世における三つの有利な点があるにも関わらず昇進の速度は遅かった(その理由は分かっていない)。

ヴァンフリート星域会戦においてラインハルトとともにグリンメルスハウゼンの艦隊に所属し、ヴァンフリート4=2における地上戦では司令官としてラインハルトの上官となった。

この地上戦はもともとはラインハルトが提案したものだったが、半ば横取りされる形でリューネブルクが司令官を務めることになった。しかし戦場ではキルヒアイスとラインハルトが同盟軍のセレブレッゼ中将を捕虜にする功績を挙げた一方、自らはさしたる功績がなかった。

夫人との関係

帝国に逆亡命後、ハルテンベルク伯爵の妹エリザベートと強引な形で結婚することになる。これは婚約者を失った後、人が変わったように暗い性格になってしまったエリザベートの感情を呼び覚まそうとハルテンベルク伯爵によって画策されたものだった。

おかしな話しだがエリザベートの婚約者を戦場で殺害した(真偽は不明だが)リューネブルクを夫とすることで、エリザベートが何らかの感情を抱くのではないかと期待してのものだった。

しかしハルテンベルク伯のこの目論見は実現せず、後に思わぬ方向に事態が進展することになる。

人物評

軍務を横取りされたラインハルトからは嫌われていた。ただし軍務を横取りされたといっても実際はそれほど怒るような展開ではなく、むしろラインハルトが過剰に反応していただけだった(そもそも若い頃のラインハルトはよく知らない人間は全員嫌いになる傾向があった)。

しかしそれでも軍事における能力は高く評価されており、部隊の配置や運用などに関しても「完璧だ」と言わしめている。実際リューネブルクの戦闘能力や指揮官としての能力を見る限りどうして昇進が遅かったのかが分からない。

人物ステータス

リューネブルク 人物ステータス

  • ● 白兵戦
  • 8点。シェーンコップですら自分以外の隊員ではリューネブルクに勝てないと話している。実際、若い頃のシェーンコップもリューネブルクには勝てなかった。

  • ● 統率力
  • 8点。陸戦の専門家だったため艦隊運用の能力はなかったようだが、陸上での戦闘においては見事な手腕を発揮していた。

  • ● 人望
  • 3点。夫人からも愛されず、かつての戦友だったローゼンリッターの面々からも嫌われていた。ただし当初リューネブルクのを嫌っていたラインハルトはその後、彼のことを知るようになると嫌悪感が和らいだようだった。

  • ● 決断力
  • 7点。どういった経緯と理由があったかは不明だが帝国に逆亡命するという決断はそうそうできるものではない(ただし実際は結構いたらしい)。

  • ● 分析力
  • 7点。ラインハルトだけではなくキルヒアイスの才能についても見抜いていた。さらにラインハルトに対し将来自分の幕僚になるよう話しかけたが、キルヒアイスに言わせればこれは「蛇が竜に向かって話しているようなもの」らしい。

  • ● 権謀術数
  • 4点。ラインハルトに対し嫌悪感を抱くようになったリューネブルクは彼を失脚させるために根回しを行ったが全くもって空回りしていた。

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