ハインリッヒ・フォン・キュンメル

キュンメル家の当主で男爵の爵位を持っている。ヒルダの親戚でもあり、一人娘だったヒルダにとっては弟のような存在。生まれつき難病を患っており、ベッドから起き上がる事すら困難。そのため生涯の大半をベッドのうえで過ごしている。

運動とは無縁の生活を送っているためか読書を好んでおり、そのため学問にも通じている。中でも歴史への興味は深く英雄に対する憧れが強い。複数の分野で成功を収めた人間を尊敬する傾向にあり、レオナルド・ダ・ヴィンチや曹操などを特に尊敬している。

同時代の人物としては芸術家提督の異名を持つメックリンガーを尊敬しており、ヒルダの計らいでメックリンガーが自宅に来た際は興奮してその後熱を出してしまうほどだった。

キュンメル事件

ラインハルトがヒルダとともにキュンメル男爵の自宅を訪れた際に起こった事件。かねてから地球教と結託していたキュンメル男爵はラインハルトを招いた庭の地下にゼッフル粒子をまいて人質にとった。この際ラインハルトが大事に持っていたペンダント(キルヒアイス、アンネローゼと撮った写真が入っていた)を渡すように言ったがラインハルトは拒絶。

言い合っている隙を付いて親衛隊長キスリングがキュンメル男爵を取り押さえ、物陰からラインハルトを狙っていた地球教徒もリュッケ中尉によって射殺された。

この事件の原因は生まれつき病弱であったキュンメル男爵にとって、ラインハルトを人質にとることで歴史に自らの名前を残す狙いがあったのではないかと言われている。

人物評

キュンメル事件の以前にキュンメル邸を訪れたメックリンガーは彼がペットを飼っていないことに驚いていた。メックリンガーに言わせると病弱な人間は自らの代償行為として身近に元気なペットを欲しがるものらしい。

これは後のキュンメル事件発生の伏線となったが、同時にキュンメルが他の者に自らを重ね合わせるのに留まらず自分自身の手で何かを為したいという気持ちの表れだったとも考えられる。

人物ステータス

キュンメル 人物ステータス

  • ● 白兵戦
  • 1点。繰り返しになるが生まれつき病弱でベッドから起き上がる事さえ困難な身。とても戦闘などできたものではない。

  • ● 統率力
  • 2点。統率力を発揮する機会は皆無で、むしろ地球教の手によって操られてしまった。ただしこれは本人も承知してのことで、それでも自らが歴史のページに名を残すことを選んだ。

  • ● 人望
  • 6点。尊敬する人間に対しては賞賛を惜しまない姿勢や困難な人生にあっても自らを見失わない精神力の強さには好感が持てる。ヒルダも弟代わりのキュンメル男爵のことを大事に思っていた。

  • ● 決断力
  • 7点。ラインハルトを人質に取るという大胆な事件を起こすことを決断した。いろいろな意味で勇気のいる決断だっただろう。

  • ● 分析力
  • 6点。ラインハルトの仕草を少しみるだけで首にかけているペンダントが彼にとって大切なものであると気付いた。しかしラインハルトの性格については理解していなかった。

  • ● 権謀術数
  • 6点。病弱であることや側近であるヒルダを利用すること、ラインハルトおびき寄せることに成功した。

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