ドワイト・グリーンヒルの娘で、第13艦隊が新設された際は司令官となったヤン・ウェンリーの副官となった。士官学校を次席で卒業した優秀な人物であり、事務処理能力が乏しい(面倒でやらないだけだが)ヤンにとってはなくてはならない存在だった。
ヤンがエルファシルから民間人を避難させる際、当時14歳だったフレデリカはドワイト・グリーンヒルの娘としてヤンにサンドイッチを差し入れるなど手伝いをしていた。この時頼りなさそうではあるも着実に避難計画を進めるヤンの姿を見たフレデリカは彼に一目惚れすることになる。
首都のハイネセンで軍事クーデターが起きた際は父親のドワイト・グリーンヒルが事件の首謀者であることが判明。フレデリカはショックを受けるとともに娘である自分も任を解かれると思った。しかしヤンは任を解こうとせず、それまで通りフレデリカを信頼して任務を任せた。この事によりフレデリカのヤンに対する信頼と好感はさらに増すことになった。
バーミリオン星域会戦前に遂にヤンから結婚を申し込まれこれを快諾。バーラトの和約後はともに退役して結婚生活を満喫することになった。
ヤンの妻として
主婦としての能力は低く、特に料理の腕は絶望的だった。自分でもそのことを自覚しており、キャゼルヌの妻であるオルタンス・キャゼルヌから料理を教わっていた。しかし料理の腕はなかなか上がらず、ヤンの死の直前ようやくまともな料理が作れるようになった。
人物評
抜群の記憶力と高い事務処理能力を持っていた。特に記憶力は驚異的で何年も前の出来事でも正確に思い出すことが出来る。似たような立ち位置だったヒルデガルド・フォン・マリーンドルフと比べられることが多いが、ヒルダが戦略家や政治家として卓越した才能を持っていたのに対し、フレデリカは事務処理能力に長けた副官という印象が強かった。
人物ステータス
- ● 白兵戦
- ● 統率力
- ● 人望
- ● 決断力
- ● 分析力
- ● 権謀術数
6点。女性ではあったが射撃の技術は高く、そのお陰でヤンの一命を救ったことがある。また士官学校では戦場格闘技の科目でも優秀な成績を残している。
6点。副官としてヤンのもとで働いていた時は統率力を発揮する機会は皆無だった。しかしヤンの死後、政治家に転身した後はイゼルローン共和政府の指導者となりこれをまとめていた。
8点。女性らしく慎ましい態度は多くの人から好感を得ていた。キャゼルヌの会話からはユリアンもフレデリカに対して女性として好意を持っていた様子がうかがえた。
7点。14歳の時にエルファシルでヤンに一目惚れしたのを理由に士官学校への入学を決意さいた。恋の力が決断力に一層の拍車をかけたようだ。
6点。ヤンの副官時代はあくまでも事務処理を担当しており、その死後は政界へ転身したためあまり分析力を発揮する描写が無かった。ただしヤンが査問会にかけられた際はその危険を素早く察知してビュコックに相談するなど迅速な行動をしている。
5点。フレデリカが行った策略と言えば死後のレンネンカンプに化粧を施してあたかも生きているように見せた事くらいだった。