同盟軍の士官で最終的な階級は中将。帝国からの亡命者で結成される薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊にの第13代連隊長でもある。白兵戦の達人で同盟軍では随一の腕前を誇る。帝国軍でもジークフリード・キルヒアイスやオスカー・フォン・ロイエンタールら屈指の白兵戦巧者を相手に互角に戦っていた。
作中でシェーンコップに勝ち得るのはオフレッサー級大将くらいだろう。
6歳の時に祖父母に連れられて帝国から亡命し、バーラトの和約の後ヤン・ウェンリーが収監されたのを機にハイネセンから脱出。事実上、同盟からも離脱している。この事からその生涯で二度に渡って国を捨てた人物だと言える。
私生活では大の女好きで同じく好色家のポプランとは馬があった。ポプランよりも年長者なため関係を持った女性の数はシェーンコップのほうが多いようで、カリンのような隠し子もいた。
シヴァ星域会戦でユリアンとラインハルトの旗艦ブリュンヒルトに乗り込み白兵戦を展開。持前の戦闘力で獅子奮迅の働きをしたが、圧倒的多数の敵を相手についに力尽きることとなる。
ハイネセンの脱出
レンネンカンプの策謀(厳密に言えばオーベルシュタインの策だが)によりヤンが不当に逮捕、拘禁された際にその後のシナリオにいち早く気付いた。ヤンと自分たちヤン艦隊に所属していた人間たちの危険を悟ったシェーンコップはアッテンボローやローゼンリッター連隊の元隊員たちを招集。
ヤンを救い出しレンネンカンプ、ジョアン・レベロを捕えた後、彼らを人質に利用してハイネセンを脱出するのに成功した。
この時のシェーンコップの活躍が無ければヤンやアッテンボローたちは殺害されており、その後のイゼルローン再奪取も起こりえなかった。そういう意味ではイゼルローン共和政府の立役者はシェーンコップだという見方も出来るだろう。
人物評
陸戦の専門家で白兵戦において同盟軍最強の実力を持つ人物だったが、同じく陸戦専門のオフレッサー上級大将とはまるで性格の異なる人物だった。オフレッサーが戦闘だけしか出来ない単細胞だったのに対し、シェーンコップは統率力や分析力にも優れた人物だった。
また戦略的な視点を持っておりある程度の構想力もあった。そのため自らが見込んだ人物であるヤン・ウェンリーに対して政治的な指導者となるように再三働きかけるシーンがあった。
人物ステータス
- ● 白兵戦
- ● 統率力
- ● 人望
- ● 決断力
- ● 分析力
- ● 権謀術数
9点。文句なし。先代のローゼンリッター連隊長リューネブルクも倒しており、歴代でも屈指の戦闘力を持った連隊長だったと考えられる。ヤンが暗殺された時、シェーンコップが付いていれば難を逃れていたかもしれない。
8点。癖のある人間が多いローゼンリッター連隊を完璧にまとめあげている。
8点。男性、女性問わず多くの人から好感をもたれている。あの口うるさいポプランを言いくるめられるのは同盟でもムライとシェーンコップの二人しかいない。
9点。国を二度捨てた男だけあって決断が早い。シェーンコップの決断力の高さは作中の色々な場面で見られるが、その英断が最も発揮されるのは関係を持った女性を捨てる時だろう。
8点。ヤンが囚われた際、いち早く事態の本質に気付くなど高い分析能力を持っていた。またヤンとラインハルトのどちらが戦術巧者なのかという極めて難しい問いに対してかねてから「ヤン・ウェンリーのほうが僅かに上手」と考えていた。シェーンコップの予想はその後のバーミリオン星域会戦で的中することになる。
7点。ビルの地下から侵入することでレンネンカンプを捕える計画を立てるなど謀略面でも優れた才能を見せていた。