ダスティ・アッテンボロー

ヤン艦隊の司令官であり公私ともにヤン・ウェンリーと付き合いの深い人物である。普段の言動はオリビエ・ポプラン同様、かなり自由奔放でムライのような真面目な年配者からは素行に対して度々喝を入れられている(厳密に言うと近くで咳をされているだけだが)。

ヤンとは士官学校時代からの付き合いである日、門限に遅刻したアッテンボローを上級生でだったヤン(下級生を監督する立場にあった)が見逃してくれたのをきっかけにお互いを知り合うようになる。私生活でもヤンと度々会っているため、ヤンのもとで養われているユリアンとも知り合いで彼の兄のような存在になっている。

その自由過ぎる性格とは裏腹に軍人としては有能で30代で中将にまで昇進している。自由惑星同盟が消滅してしまったため中将より上の階級に昇進する事は無かったが、年齢を考えると仮に自由惑星同盟の滅亡が後10年遅ければヤンに次いで30代で元帥の称号を獲得してもおかしくなかった。

軍隊に入った経緯

アッテンボローは元々ジャーナリスト志望だった。しかし父親と祖父の間で交わされた「最初に生まれた男子を軍人にする」という約束があったため、
アッテンボローは一般大学と士官学校の両方を受験させられる事になる。

この際、父からもらった「幸運の鍵(一般大学に落ちるよう呪いが掛けられていた)」のせいもあり、士官学校のみ合格し仕方なく入学する事になった。

人物評

あまり他人から評価を受ける人物では無かったが、ヤンが彼に戦場において重要な任務を度々任せていた事を見ても司令官として高く評価されていたと考えられる。またヤン・ウェンリーの死後後継者となったユリアンが自らの後継者としてアッテンボローを指名しており同盟軍内から幅広く支持されていたようだ。

実際ヤン艦隊の一司令官として帝国軍の歴戦の勇将たちと互角に戦っていた事を考えると、同盟が健在だった時期まで遡っても彼に勝る軍事的才能を兼ね備えた人物は少なかったと思われる。

人物ステータス

アッテンボロー 人物ステータス

  • ● 白兵戦
  • 4点。司令官としての活躍は幾たびもあったが、アッテンボロー自らが白兵戦を展開する事は皆無だった。生来の自由人で士官学校でもあまり真面目に授業を受けていなかっただろう事を考えると白兵戦は不得意だったのではないか。

  • ● 統率力
  • 8点。メルカッツやフィッシャーと言った歴戦の司令官たちが戦死していく中でアッテンボローは最後まで生き残った。これは彼の艦隊運用の巧みさにも一因があるだろう。

  • ● 人望
  • 9点。自由奔放で気さくな人柄で多くの人と交流を持っていた。ヤンにとってはユリアン同様、何でも気軽に相談できる人物の一人だった。

  • ● 決断力
  • 8点。ヤンがレンネンカンプの策略によって拘禁された際、シェーンコップとともにヤンを救出しハイネセンからの脱出を企てた。

  • ● 分析力
  • 8点。ヤンには及ばないものの優れた分析能力を持っており、彼の同盟に対する不満や分析はヤンの考えるものと酷似していた。またビッテンフェルトに対しては彼の最も嫌がるような言葉を選んで見事な挑発文を送っていた。

  • ● 権謀術数
  • 7点。権謀術数と言うよりは悪巧みを考えるのに長けている。

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