ジョアン・レベロ

同盟の政治家で登場時には財務委員長を務め最高評議会議員の一人でもあった。バーラトの和約締結後は臨時政府の最高責任者に就任した。同盟の末期にあって無能な政治家や汚職まみれの政治家ばかりの同盟政府にあって、数少ない政治家としての能力と良識を持った人物だった。

帝国領への侵攻作戦に対してはホアン・ルイと二人で強固に反対するなど、腐敗が進んでいた最高評議会にあって孤軍奮闘したが結局出兵を止めることは出来なかった。

ラグナロック作戦により同盟が事実上の滅亡に瀕した際は急遽設けられた臨時政府の首席の座に就いたが、混乱の最中にあった同盟においてはその手腕を発揮することが出来なかった。

最終的に致命的な失策を犯してしまい帝国は第二次ラグナロック作戦を発動。これにより同盟は完全併呑されレベロ自身は身の保身を図った軍部によって殺害された。

ヤン・ウェンリーに対して

良心と正義心を持った人物だったが、同時に猜疑心の強い人でもあった。猜疑心の矛先は軍人でありながら群衆から圧倒的な支持を受けるヤン・ウェンリーに対して向けられることになった。

レベロ自身はヤンに個人的な恨みや悪感情を持っているわけではなく、むしろ優秀な軍人として敬意を払っている様子もあった。しかしかつてルドルフ・フォン・ゴールデンバウムが軍人として名声を築いた後、政治家に転身し独裁者となった過去があるためヤン自身が第二のルドルフになるのではないかという懸念を抱いていた。

この懸念はヤンが軍人としての名声を築き上げた直後から芽生えたもののようで、ヤン自身の前でもそのことを口にしたことがあった。レベロのこのような不安が最終的にヤンを不当に逮捕、拘禁する一因となり、別の見方をすればこの不安こそがヤンとレベロを結びつかなかった最大の理由だったかもしれない。

人物評

平時における優秀な人材が必ずしも有事に適さないという典型例。正義感が強いだけではなく政治家として有能な人物であったことは疑いないが、指導者としての能力には疑問符が付く。分析力や観察力に優れてはいるが、想定できる範囲に限界がありそこを超えると柔軟な対応ができなくなってしまった。

ホアン・ルイ以外に彼の同志となってくれる政治家がいなかったのが不幸だったのかもしれない。

人物ステータス

ジョアン・レベロ 人物ステータス

  • ● 白兵戦
  • 2点。長い間政治家として活躍した人物で前線とは無縁の人物。

  • ● 統率力
  • 3点。優秀な政治家ではあったが、人を統率する能力は欠如していた。臨時政府の首席となった際、ホアン・ルイやビュコックと言ったかつては親しかった優秀な人物を上手く使うことが出来なかった。

  • ● 人望
  • 7点。シドニー・シトレやアレクサンドル・ビュコックら軍の首脳部にいる人間と親しい関係にあったが、お互いに政治家と軍人という立場をわきまえた清廉な関係を保っていた。レベロによって不当に逮捕されたヤンも、その行為が私利私欲によるものでないことを思い同情していた。

  • ● 決断力
  • 6点。帝国領への侵攻作戦に対しては毅然として反対の立場を取った。少数意見に立たされても自分の判断や信念は決して曲げなかった(ヤン逮捕の時は例外)。

  • ● 分析力
  • 7点。同盟の趨勢に関して早い段階からその衰退を予測しており、社会における問題点にも言及していた。

  • ● 権謀術数
  • 2点。臨時政府の首席となった後、同盟の存続のために不本意な謀略に手を染めることになった。しかしやはり謀略には不向きな人物だったため致命的な失敗につながってしまった。

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