同盟の政治家でジョアン・レベロとともに腐敗した同盟政府にあって信念と優れた政治能力を持つ数少ない人物だった。作中に初めて登場したのは最高評議会の場面で、最高評議会議長ロイヤル・サンフォードが提案した帝国領侵攻作戦の是非について話し会った。
この会議においてレベロが同盟の経済状況から軍事行動を控えるよう発言したのに対し、ホアン・ルイは人的委員長として人材が軍に偏り過ぎている点を挙げて遠征案に反対した。
ヤン・ウェンリーの査問会においては審問官の一人として参加し唯一ヤンを擁護する側に立っていた。またビュコックとフレデリカに頼まれて査問会の詳細を突きとめようとしたレベロに協力して査問会の情報を提供した。
バーラトの和約によってレベロが臨時政府の首席となった際はたびたび助言を行っていたが、重責に耐えきれなくなり精神的に疲労してしまったレベロは途中からホアン・ルイを避けるようになり、ついには関係が絶縁してしまった。
人物評
優秀な政治家でレベロよりも冷静で客観的な分析のできる人物だった。レベロがヤンを「ルドルフ化」するのではないかと懸念していたのに対しホアン・ルイはそのように考えていなかった(ようだ)。
人物ステータス
- ● 白兵戦
- ● 統率力
- ● 人望
- ● 決断力
- ● 分析力
- ● 権謀術数
2点。比較的小柄な人物で運動能力には自信のなさそうな人物。まだレベロのほうが戦闘能力はありそうだ。
5点。自身は優秀な政治家であったが周りを率いる能力があったかは疑問。実際彼が同盟の政治を主導する機会は訪れなかった。
7点。良識を備えている人物でありヤンも彼には助けられている。レベロとも長い間友人の関係を維持していた。
6点。必要以上に積極的な行動を取る人間ではなかった。臨時政府が発足した際もレベロが首席になったのに対し、自らはオブザーバーとして助言のみを行っていた。
9点。大局的な視点を持っている人物でレベロがヤンを逮捕しようとした際も断固としてこれに反対している。ホアン・ルイがより高い地位にあって政治を指導していれば同盟は滅亡を免れたに違いない。
5点。政治家として最高評議員になるくらいなのだから政争に関してそれなりに順応していたのだろう。ただし自ら積極的に策謀を巡らせるような場面はなかった。