同盟政府の政治家でトリューニヒト派に属する人物。ヤンの査問会を巡って責任者であった国防委員長ネグロポンティが辞任すると、トリューニヒトの意向でアイランズが新たな国防委員長となった。マスコミからは「企業からリベートをとるだけしか能のない小者」と酷評されており、実際トリューニヒトの傘に入らなければ政府の要職に就けるような人物でもなかった。
そのためトリューニヒトの傀儡でしかない人物だったが、帝国がラグナロック作戦を発動し同盟領への侵攻を開始すると人が変わったように政務をこなすようになる。帝国軍を恐れて地下へ逃亡してしまったトリューニヒトの代わりに最高評議会を開催して意見を取りまとめ、さらにはビュコックやヤンと言った軍部における優秀な人間を全面的にサポートし、彼らの手腕を存分に発揮させた。
その後帝国軍がハイネセンに迫った際は降伏しようとする(この時になってようやく姿を見せた)トリューニヒトに対し「もう少しでヤンがラインハルトを倒してくれる」として抗戦を訴えていた。
しかし地球教徒の力を借りたトリューニヒトが強硬に降伏を実行。滅びゆく同盟を見ながらアイランズは病に倒れそのまま病死することとなった。
人物評
ジョアン・レベロとは正反対の性格で有事に滅法強い人物だった。賄賂を受け取ったり立場を利用して汚職に手を染めていたが、トリューニヒトのような根っからの悪徳政治家ではなかった。むしろそういった行為は本心では嫌悪しているようで、自分の行動に対して反省している様子もうかがえる。
同盟が滅亡の危機に瀕してからの働きを見る限り、彼が生きていればレベロよりもよほど有能な臨時政府の首席になっただろうと考えられる。
人物ステータス
- ● 白兵戦
- ● 統率力
- ● 人望
- ● 決断力
- ● 分析力
- ● 権謀術数
4点。根が良い人のぶん、戦闘では役に立ちそうにない。
6点。ラグナロック作戦発動以前はお飾りの国防委員長でしかなかったが、危機に立つと人が変わったように政府と軍部をまとめあげていた。
6点。ヤンやトリューニヒトに対する彼の態度を見る限り一定の誠実さを持った善人に見える。
6点。同盟の起死回生をかけてヤンに全てを託すことを決意すると、その後はヤンの行動を支えるべく全力を尽くしている。
3点。トリューニヒトの危険性について理解せずに彼に従っていたようだ。
5点。トリューニヒトに取り入って自らの地位を獲得していく強かさはあった。