ウィルヘルム・フォン・クロプシュトック公爵が起こした爆弾事件でブラウンシュヴァイク公の私邸において決行された。クロプシュトック公爵の狙いは皇帝フリードリヒ4世とブラウンシュヴァイク公でだったが、この犯行は失敗に終わり逆に自らが討伐される結果となってしまった。
クロプシュトック公爵はもともと門閥貴族の中でも有力な名家であったが、帝位継承の争いでフリードリヒ4世の弟クレメンツ大公を支持していたため帝位争いに敗れ貴族社会の中心から遠ざかってしまった。
そのため公爵家という貴族社会の頂点に属する爵位を持ちながら、家督を継ぐ後継者さえいない悲惨な状況になってしまった。帝位争いに敗れて30年以上社交界に姿を現していなかったが、ブラウンシュヴァイク公の私邸で開かれるパーティーに皇帝フリードリヒ4世が訪れるという情報を聞き暗殺を決意する。
爆弾を設置するために自らを社交界から追放した張本人であるブラウンシュヴァイク公に名画を献上し機嫌を取りパーティーへの参加を許された。そこで爆弾を仕込んだ杖を邸宅の中に忍ばせた。
しかし訪問を予定していたフリードリヒ4世が体調を崩したため出席をキャンセルしその後、偶然にも爆弾がセットされている杖が屋外へ出されてしまったためブラウンシュヴァイク公も被害を免れてしまった。
クロプシュトック事件に関わった主な人物(本人以外)
- ラインハルト・フォン・ローエングラム
- フリードリヒ4世
- オットー・フォン・ブラウンシュヴァイク
- ウォルフガング・ミッターマイヤー
元帥となったためにブラウンシュヴァイク公のパーティーに招かれ事件に遭遇してしまった。その後討伐隊の指揮を皇帝に申し出るが、ブラウンシュヴァイク公がすでに討伐隊を指揮していたため出番はなかった。
クロプシュトック公爵が最大の標的として狙った人物だったが、急の体調不良が危機を救った。
自らの私邸における事件に逆上し自ら討伐隊を指揮した。上級大将(現在は退役している)であったはずだが、戦闘経験は皆無だったため圧倒的寡兵のクロプシュトック軍を制圧するのに一週間を要した。
ロイエンタールとともに「戦闘技術顧問」としてブラウンシュヴァイク公の艦隊に同行した。しかし自らの意見は全く聞き入れられず、その後占領したクロプシュトック領で発生した青年貴族らによる略奪行為を阻止すべく主犯となった人物を射殺してしまう(ただし軍規にのっとている)。これが原因で貴族の反感を買いその後処刑されそうになった。