ローエングラム王朝における主要提督の一人で最終的な階級は元帥。ラインハルトがゴールデンバウム王朝下で宇宙艦隊副司令官(同時に元帥に昇進)として元帥府を創設した時には中将として提督の列に迎えられた。当初はワーレンとともにキルヒアイスの部下として艦隊を運用していたが、キルヒアイスの死後は自ら艦隊司令官として一個艦隊を任されていた。
本編ではラインハルトが元帥になった後に登場したが、外伝ではラインハルトが大尉の時に一度出会っている。この時ルッツは少佐だったためラインハルトの上官だった。
来たる決闘に向けて不慣れな火薬式の銃で練習をしていたラインハルトに対して撃ち方の指導を行い、これがきっかけでラインハルトの知己を得る事になった。
ウルヴァシーでの最期
ノイエラント総督ロイエンタールを訪問することになったラインハルトの護衛として同行。ラインハルトは必要以上の護衛を嫌っていたが、これに先立って流れたロイエンタール謀反の噂を懸念したルッツは「ハイネセンに赴任している親戚に会いたい」との理由を付けることで同行を許された。
ウルヴァシーでロイエンタールを反逆者に仕立てるべく暗躍した地球教によりラインハルトが襲撃にあった際は自らが犠牲となり、ラインハルトを旗艦ブリュンヒルトへと逃がした。
この時一人残って戦うことを決意したルッツに対しラインハルトは「途中で降伏せよ」と命令した。しかしルッツは少しでも多く時間を稼ぐために最後まで抵抗を続け射殺されることになった。
人物評
ローエングラム王朝において最も優秀な提督の一人。用兵家としても高い手腕を発揮しており、ラグナロック作戦ではロイエンタールの指揮下でイゼルローン攻略戦において活躍した。
アニメ版ではワーレンと髪の色、性格、立場などが似通っているため初見の方には区別が付かない恐れがある。
人物ステータス
- ● 白兵戦
- ● 統率力
- ● 人望
- ● 決断力
- ● 分析力
- ● 権謀術数
8点。銃の腕にはかなり自信があるようでラインハルトと初めて会った時は火薬式の銃の扱いを教えていた。またウルヴァシーの際も一人で大勢の敵を相手にかなりの時間持ちこたえていた。
7点。ローエングラム王朝下では大将の一人として活躍。ただし他の提督と比べると艦隊司令官としての任務が乏しく、ロイエンタールやキルヒアイスの下で艦隊を任されることが多かった。
8点。同僚からの信頼が厚く、その死はラインハルトやロイエンタールに大きな衝撃を与えた。初めてルッツに会ったラインハルトは彼の事を「面白い男だ」と評価していた。
8点。ウルヴァシーでは自分が盾となってラインハルトたちを逃がすことを決意している。
7点。早い段階からラングの危険性に気付きケスラーに警告を発していた。
6点。ラインハルトの性格を考慮したうえで上手い理由を付けて護衛として同行することに成功している。なかなか見事な策略だったと言えるだろう。