フェザーン自治領主ルビンスキーの補佐官を務めている人物で、先任の補佐官だったニコラス・ボルテックが帝国の高等弁務官に就任した際に入れ替わりで任に就いた。大学院を出たばかりで年齢的にはかなり若かったが、ルビンスキーの息子というだけあって権謀術数に長けており補佐官としてボルテック以上に優秀な仕事ぶりだった。
補佐官として帝国のイゼルローン侵略を成功させるためにヤンをハイネセンに帰還させるための工作を行ったり、皇帝フリードリヒ4世の誘拐を実施するべく計画の発案から人選まで全てを行った。
ルビンスキーへの復讐
当初ルビンスキーに対して忠実を装っていたルパートだったが、その実ルビンスキーに捨てられた母親の仇を打つべく裏で復讐の計画を練っていた。帝国軍がフェザーンに侵攻したのをきかっけにルビンスキーの殺害を実行しようとしていたが、ルパートの真意と行動を把握していたルビンスキーによって返り討ちにされてしまった。
人物評
若年とは思えないほど謀略に長けた人物であったが、若さゆえか周りの状況を的確に分析する能力に欠けていた。ルビンスキーからは「二流の役者で、観衆の反応を読み取るよりも、自身の演技に酔ってしまうタイプ」だと酷評されていた。
また若さゆえに自分の感情を押し殺すことが出来なかったこともルビンスキー殺害に失敗した大きな要因だったと言える。
人物ステータス
- ● 白兵戦
- ● 統率力
- ● 人望
- ● 決断力
- ● 分析力
- ● 権謀術数
2点。同盟や帝国と違いフェザーンには徴兵がない。そのため軍隊経験は皆無で体付きを見る限り特別鍛えている様子もない。間違いなく戦闘に関しては素人だろう。
4点。ドミニクやデグスビィ司教を利用しようとしたが失敗している。謀略には長けていたが人を使うことはあまり得意ではなかったようだ。
4点。謀略を弄する人間の常で人望はない。ただしドミニクからは「彼なりに精一杯戦った」と復讐に殉じた生涯を賞賛されていた。
7点。決断力というよりは執念だが、父であるルビンスキーへの復讐心は尋常ではなかった。最後の最期まで命乞いすることなく、ルビンスキーに対する恨みを語っていた。
7点。補佐官としてルビンスキーの思惑を正確に理解していた。ただし経験不足が仇となってしまい、ルビンスキーが自分の策略を見抜いていることに気付かず、親子対決に敗北してしまった。
8点。父親に劣らぬ策士。同盟や帝国の弁務官事務所に対して巧みな話術でもって彼らを意のままに操っていた。