皇帝フリードリヒ4世の愛人でアンネローゼ・フォン・グリューネワルトの前に寵愛を受けた人物。青年時代には若くて美しい女性を数多く宮廷に呼んでいたフリードリヒ4世であったがベーネミュンデもそのうちの一人だった。
しかしフリードリヒ4世はベーネミュンデを大変気に入ったようで、彼女を宮廷に呼んで以来以前のように手当たり次第女性を宮廷に呼ぶことは無くなった。一時は侯爵の爵位まで与えられ将来、皇后となることを確実視されていたが三度の流産のすえ結局、皇帝の跡継ぎを産むことができず、さらには皇帝の寵愛がアンネローゼに移ってしまったことで皇后への道は閉ざされてしまった。
そのためアンネローゼやその弟のラインハルトに対しては並々ならぬ復讐心を抱いている。
復讐劇
皇帝の寵愛を奪われたことでアンネローゼをひどく憎んでいたベーネミュンデだったが宮中にいるアンネローゼに対しては容易に手出しができなかった。一方で弟のラインハルトは兵士として前線に赴いており、殺害のための根回しがしやすかったため幾度となく標的にされた。
この時同じくラインハルトを憎んでいたフレーゲル男爵の力を借りたがことごとく失敗に終わり、ついには自らに罪が及ぶのを恐れたフレーゲル男爵によって裏切られる形で処罰を受けた。
かつての皇帝の愛人ということもあり、死刑こそ免れたものの自殺を強制されアイゼンフート伯爵の館で服毒自殺した。
人物評
非常に執念深く、まして強制的に宮廷につれて来られたアンネローゼを恨むなど筋違いも甚だしい。また皇帝の寵愛を取り戻すことを最大の目標としてアンネローゼの暗殺を謀ったが、この行為はフレーゲル男爵にさえ「今さら皇帝の寵愛が戻るわけがない」と安直な考えを裏で避難されている。
ただ側近の宮廷医師であったグレーザーによると宮廷に上がった頃はおしとやかで可憐な女性だったらしい。
人物ステータス
- ● 白兵戦
- ● 統率力
- ● 人望
- ● 決断力
- ● 分析力
- ● 権謀術数
2点。子爵家に生まれた女性。間違っても戦闘訓練など受けてきていないだろう。ただしアンネローゼとラインハルトに対する殺意は尋常ではなかった。
1点。味方と頼んでいたフレーゲル男爵にすら裏切られる始末。
3点。ヘビのように執念深い女性でラインハルトやキルヒアイスからは非常に嫌われていた。ただし家柄が良かったため貴族社会からの評判はそれほど悪くなかった。リッテンハイム候も「あれでも子爵家の娘だ」と言って一応の配慮を見せていた。
6点。ラインハルトとアンネローゼを殺害するためならどんな手段でも使っていた。執念深さとそれによる実行力では作中屈指かもしれない。ただし感情が優先するあまり正しい判断を下すことはできなかった。
2点。先を見通す目に乏しい。フレーゲル男爵も「アンネローゼに皇帝の寵愛を奪われる前に手を打っておくべきだった」と言われている。
4点。様々な策謀を巡らせて暗殺計画を計るが、実際に計画を立案するのは部下に任せていた。