エル・ファシルの英雄

宇宙歴788年、士官学校を卒業したばかりで当時中尉だったヤン・ウェンリーの活躍を称して付けられた呼び名。ヤンはこの後、「魔術師ヤン」、「むだ飯食いのヤン」、「2秒スピーチのヤン」など様々な呼び名を付けられることになるが、この「エル・ファシルの英雄」という呼び名が軍人になった彼にとっての最初の呼び名となった。

エル・ファシルでの活躍

突如侵攻してきた帝国軍に対し惑星エル・ファシルは混乱の極みにあった。特に軍司令部は狼狽しており民間人の非難について考えている余裕がなかった。そのため士官学校を出たばかりの新任だったヤン・ウェンリーに民間人の非難を一任した。

彼の階級や若さを見た市民は唖然としたが、ヤンは的確な指示と生涯最初で最後の勤勉さ(後日ヤンは自らの勤勉さはエル・ファシルで使い果たしたと語っている)を発揮して避難の準備を着々と進めていた。

そしてリンツ少将が率いる艦隊が民間人を置き去りに惑星から逃亡したのを機に、それとは別方向に民間船を走らせ星系を脱出することに成功した。

その後

この活躍によりヤンは同盟の英雄となった。これはヤンの活躍の裏には民間人を犠牲にして自分たちだけ逃げようとしたリンツ少将たち軍司令部の醜態を隠す意味もあり、軍部がヤンの功績を過大に宣伝したせいでもあった。

軍部の真意はどうであれ、ヤンはこの活躍により中尉から少佐に昇進した、ただし同盟では2階級特進は死んだ者にのみ行われることになっているため、一旦大尉に昇進した直後に少佐に任命された。この間わずか約6時間で同盟史上、最も短い大尉在任期間を記録した。

しかしその後、活躍の機会に恵まれなかったこともあって少佐の在任期間はヤンの軍歴において最長期間を記録することになる。

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