エル・ファシル独立政府

バーラトの和約締結後に発足した政府で、かつて士官学校を卒業したばかりのヤンが300万人の民間人を脱出させた惑星エル・ファシルで起きた出来事。ロムスキー医師が熱意と行動によって樹立した政府であり、バーラトの和約によって事実上、帝国の従属国となってしまった同盟に対し「真の民主共和政」を体現する国家として独立が宣言された。

しかし政府首席となったロムスキー医師は情熱こそあるものの政治に関しては素人で、同盟から離反した後の構想に関しては明確に描いていなかった。実際高らかに独立宣言を果たしたものの、同盟の臨時政府首席ジョアン・レベロからは離反に対し明確な抗議を受け、他の同盟の惑星もエル・ファシル独立政府の動きに続こうとはしなかった。

このような事態を想定していなかった独立政府は発足直後に孤立感を深め、大きな危機に直面することになった。そこで事態の打開を求めてかつてエル・ファシルの英雄と呼ばれたヤン・ウェンリーの艦隊を招聘することになる。

ヤン艦隊にとっての独立政府

エル・ファシル独立政府からの招聘に応じたヤン艦隊だったが、2万隻弱の艦隊しかないヤン艦隊にとってエル・ファシルを防御することは不可能だった。特にイゼルローン要塞を再奪取した後、二つの惑星を防御することになると必要な戦力がさらに増加しエル・ファシルの存在がヤンにとってのアキレス健となっていた。

しかも民主共和政の旗手としてともに戦っているエル・ファシルを見放せば民心の動揺を誘う事は必至で、そのため戦略上不利な構図にあると知りながらヤンはエル・ファシルを見捨てることが出来なかった。

瓦解

ヤンの死後、独立政府の首席だったロムスキー医師が病死したこともあり、キャゼルヌの提案でエル・ファシル独立政府は解散。ヤンの妻であったフレデリカ・グリーンヒル・ヤンを首席としてイゼルローン革命政府が新たに樹立されることになった。

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