イゼルローン要塞

帝国と同盟を結ぶイゼルローン回廊に設置された人工の天体で作中開始時点では帝国軍の要塞だった。直径はわずか60kmでこれは地球の200分の1、衛星である月と比べても60分の1ていどの大きさしかない。しかし航行可能な範囲が極めて狭いイゼルローン回廊ではこのていどの大きさの要塞でも充分であり、事実帝国がイゼルローン要塞を建設して以来数十年にわたって同盟軍はイゼルローン回廊より先には侵攻できなかった。

同盟軍はイゼルローン要塞を攻略すべく7度にわたって大規模な遠征軍を派遣したが、第7次イゼルローン攻防戦でヤン・ウェンリーが奪取に成功するまでは攻略の糸口さえつかめなかった。

イゼルローン要塞の構造

前述の通りイゼルローン要塞は直径わずか60kmと極めて小さな天体であるが、広大な宇宙港を持っており最大で2万隻の艦隊を収容することができる。惑星表面は超硬度の結晶繊維とスーパーセラミックで覆われており、近接した敵に対しては浮遊砲台で迎撃できるようになっている。

また惑星内には宇宙港だけでなく長期的な籠城を可能にする軍需工場や格納庫もあり、イゼルローンに駐留する兵士の食糧を自給自足できるだけの農場施設も存在する。さらには映画、病院、学校などの民間施設も充実しているため物理面だけでなく精神的にも長期戦に対応できるようになっている。

そしてイゼルローン要塞最大の兵器は「トゥールハンマー」と呼ばれる強力なレーザー砲で、一度の射撃で最大数千隻の艦隊を破壊することができる。同盟軍はこの「トゥールハンマー」の破壊力に悩まされ、長い間イゼルローン要塞を攻略することができなかった。

所有者の変遷

ヤン・ウェンリーが陥落させるまではおよそ30年に渡ってイゼルローン要塞は帝国軍の所有物であったが、一度の陥落を機にイゼルローン要塞は数年のうちに何度も所有者を変えることになった。

  • 同盟(宇宙暦796年~)
  • ヤン・ウェンリー率いる第13艦隊がイゼルローン要塞を陥落。これによってイゼルローン要塞は同盟のものとなる。

  • 帝国(宇宙暦799年~)
  • ラグナロック作戦における陽動戦として第9次イゼルローン攻防戦が展開された。激しい戦火が繰り広げられることはなかったが、ラインハルト率いる本隊がフェザーン回廊を通過して同盟領へ侵攻したことにより、同盟にとってイゼルローン要塞の戦略的価値が消失する。このため駐留していたヤン艦隊は要塞を放棄した。

  • エルファシル独立政府(宇宙暦800年~)
  • 第10次イゼルローン攻防戦においてヤン・ウェンリーは再びイゼルローン要塞を無血開城することに成功する。

  • 帝国(宇宙暦801年~)
  • 帝国とイゼルローン共和政府の間で結ばれた和平条約によってイゼルローンは帝国に返還された。

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