バーラトの和約

ラインハルトのラグナロック作戦の結果、同盟首都が帝国軍に占領されたことによって結ばれた条約。形としては同盟と帝国間での和平条約だが事実上、同盟は降伏しているため実際は降伏条約のようなものだった。

誤解されがちだが、この時点でゴールデンバウム王朝は存続しており形式的には自由惑星同盟とゴールデンバウム王朝の間で結ばれた条約だった。ただしその直後にラインハルトが禅譲により帝位に就いたことで、ゴールデンバウム王朝は名実ともに滅亡し新たにローエングラム王朝が成立した。

当たり前の話しだがこの際、バーラトの和約における条項はローエングラム王朝にもそのまま受け継がれた。

条約の中身

事実上の降伏条約であったため言うまでもなく不平等条約だった。主な条項としては惑星ウルヴァシーを含むガンダルヴァ星系及び回廊周辺の2つの星系の割譲。安全保障税として年間1兆5千億帝国マルクの支払、戦艦及び空母の放棄、高等弁務官の設置などがあった。

これらは主に同盟の戦力を削ぐことを目的としており、さらにハイネセン本土とガンダルヴァ星系に軍を駐在させることで同盟の反乱に対し迅速に対応できる体制を整えた。

条約の破棄

宇宙暦799年5月に締結されたバーラトの和約だったが、高等弁務官としてハイネセンに駐在していたレンネンカンプの死亡を機にラインハルトはバーラトの和約を破棄(帝国の言い分としては高等弁務官の死亡はバーラトの和約に反する事態だとのこと)。同年11月を持って再侵攻が行われ、バーラトの和約はわずか半年でその役割を終えることになった。

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