アウグスト・ザムエル・ワーレン

ローエングラム王朝の提督の一人。ラインハルトの死後は「獅子の泉の七元帥」に任命された。ラインハルトが元帥府を創設した際は中将として暑提督の列に加わり、その後武勲を重ねローエングラム王朝が成立する際には上級大将にまで上り詰めた。

堅実な用兵家で攻守に秀でたバランス型の提督で、ロイエンタールやミッターマイヤーを除けば帝国軍たちの提督の中でも最も優れた用兵家の一人だった。ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフは帝国軍将校の模範としてミュラーとともにワーレンの名前を挙げており、この事からも帝国内から高い評価を受けていたことが分かる。

地球教討伐のため艦隊を率いて地球を訪れていた際、ユリアン一向と遭遇した。この時ワーレンはユリアンの正体を知らず単なる一民間人だと思っていたが(ユリアンも自分の正体を偽っていた)、後日同盟軍としてユリアンと対面した際にその事実に気が付くことになる。

主な功績

地球教徒討伐の司令官に任命され地球に住む地球教のアジトを攻撃し、これを撃滅させた。この際、地球に向かう途中で地球教徒の手によって暗殺されそうになるが持前の反射神経と運動能力でこれを回避し、逆に暗殺実行者を捕えることに成功する。

しかしこの時、毒が塗ってあったナイフに腕を刺された事により急遽腕を切断する事になってしまう。地球到着前に思わぬ事態に遭遇したワーレンであったが、その後の統率力や判断力に狂いは生じず冷静な判断で地球教徒の基地を制圧した。

地球教の基地を破壊するだけではなく、上層部にいる人間を捕縛あるいは殺害することによって組織そのものを再起不能にする事を優先したため、上空からの爆撃ではなく装甲擲弾兵による地上からの制圧を行った。

このため地球教徒の激しい抵抗に合い、少なからぬ犠牲を出したが結果として地球教に対して致命的な打撃を与えるのに成功した。その後も地球教の残党によるテロは続いたがその規模や組織力が著しく低下した事を考えると、ワーレンの地球討伐がな地球教崩壊の大きな要因になった事は間違いない。

人物評

ヒルダをして「後進の範」、ラインハルトをして「命令を確実にこなす人物」と評価されている。優れた用兵家で、戦略家としてどの程度幅広い視野を持っていたかは未知数の部分があるが、地球教討伐の際にはラインハルトの意思を的確に理解したうえで攻撃計画を決定しており、戦略家としてそれなりの視野を持っていた可能性が高い。

人物ステータス

ワーレン 人物ステータス

  • ● 白兵戦
  • 9点。OVAの外伝である『奪還者』では演習とは言えキルヒアイスに勝利している(ただしこの際キルヒアイスはラインハルトに気をとられていた)。地球教徒に襲われた際も完全に不意を突かれたにも関わらず致命傷を回避している。

  • ● 統率力
  • 8点。地球教討伐という非常に大切な任務を任された事からもワーレンの統率力は高く評価されていると考えるべきだろう。人格的にも優れた人物で部下からもとても信頼されていた。

  • ● 人望
  • 9点。温和な性格をしており地球で出会ったユリアンも民間人である(そう思わせていた)自分に対してとても丁寧に接してくれたワーレンに好感を持っている。帝国軍内ではルッツと特に親交が深かった。

  • ● 決断力
  • 7点。優秀な司令官だったため決断力にも富んだ人物だったと考えられるが、それを端的に示すような場面には乏しい。

  • ● 分析力
  • 7点。優れた用兵家で鋭い分析力を持っているが、ヤン・ウェンリーにはそれを逆用され敗北を喫している。この事から超一流の用兵家と比べると分析力の面ではやや劣ると思われる。

  • ● 権謀術数
  • 4点。地球に赴く際の暗殺を予測出来ていなかったのは少し迂闊だった。軍人という職業柄もあり謀略や策略に対しては多少疎い所があるのだろうか。

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