カーテローゼ・フォン・クロイツェル

同盟軍のパイロットでバーミリオン会戦後、メルカッツやリンツらとともに「動くシャーウッドの森」の一員となる(ただしこの時点では作中に登場していない)。またシェーンコップの娘でもあるが、それを知ったシェーンコップ自身は当初母親が誰か分からなかった。仲間からはカリンと呼ばれている。

非常に気の強い女性である一方、シェーンコップの娘らしく高い運動能力を兼ね備えており、空戦隊長として操縦指導に当たっていたポプランは「パイロットとして第二のポプランは無理でも、第二のイワン・コーネフにはなれる可能性がある」と評価している。

バーミリオン会戦ではパイロットとしては訓練生の身であり戦闘に参加していなかった。そのため初陣はイゼルローン回廊の戦いとなりワルキューレ一機を撃墜し生還した。初陣としてはまずまずの戦果ではあるが、同年代のユリアンが初陣で巡航艦一隻を撃沈したのと比べると大きく見劣りしている。

当初、母親を捨てたシェーンコップに対して嫌悪感を露わにしていたが、フレデリカなどの言葉を聞いて次第に態度を変化させていくことになる。しかしシェーンコップが生きている間、関係が完全に修復することはなかった。

ユリアンとの関係

シェーンコップに嫌悪感を示すのと同様にユリアンに対しても好感を持っていなかった。これは父親のいない不遇な少女時代を過ごしたカリンに対し、ヤンやフレデリカといった良識を持った大人たちとともに少年時代を過ごしていたユリアンに対する嫉妬心から来るものだった。もっともユリアン自身、幼くして両親を失っており決して幸福な少年時代とは言えなかったが、少なくともカリンの視点からはそうは見えなかった。

そういった事情もありヤンの死後、イゼルローン革命軍の指導者となって苦悩しているユリアンの姿を見たカリンは次第に考えを変えていき、徐々に恋仲へと発展していくことになった。

人物ステータス

クロイツェル 人物ステータス

  • ● 白兵戦
  • 6点。パイロットとしての空戦技術の才能はポプランから高く評価されていた。しかし経験不足は否めず実戦では大きな成果を挙げることができなかった。数年早く実戦の舞台に出ていればその能力を存分に発揮させることができたかもしれないが、彼女がパイロットとしてのキャリアをスタートさせたのは同盟が滅亡した後のことだった。

  • ● 統率力
  • 4点。年少者ということもあり命令に従う立場だった。加えて言えば自分のことで精一杯な部分が大きかった。

  • ● 人望
  • 6点。気が強く暴言を吐くことも多かったが、美人で素直な性格だったためそれなりの人望はあった。

  • ● 決断力
  • 7点。10代でありながら「動くシャーウッドの森」の一員になることを決意している。

  • ● 分析力
  • 4点。ユリアンに対しての態度で証明されているが、少ない情報をもとに誤まった判断を下してしまう傾向にある。

  • ● 権謀術数
  • 3点。20歳に満たない少女が謀略を得意としているとは考えにくい。

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