アーレ・ハイネセン

銀河英雄伝説のおける歴史上の人物。自由惑星同盟建国の父で首都星ハイネセンの名前はこの人から取っている。ゴールデンバウム王朝において奴隷階級として生を受け、辺境惑星で強制労働に従事していた。しかしその星で豊富に取れるドライアイスを使って宇宙船を建造し、強制労働に従事していた約40万の人々ともに帝国の支配領域から脱走を図る。

長征1万光年(ロンゲスト・マーチ)

ハイネセンに率いられて新しい居住空間を求めて行われた航海のことを同盟では長征1万光年(ロンゲスト・マーチ)と呼んでいる。航路図の無い宇宙空間を旅するのは高い危険を伴っており、特に同盟と帝国を結ぶイゼルローン回廊に入った際には通行可能な宙域がとても狭く多くの船舶と人員を失う事になった。

ハイネセン自身も船の修理をしている最中に事故で命を失い、その後船団の指導者は友人だったグエン・キム・ホアに受け継がれた。その後も居住可能な惑星は見つからず、グエン・キム・ホアが老齢で失明してようやくバーラト星系を発見するに至った。

この際に初めて降り立った惑星をハイネセンと名付けた。

人物評

歴史上の人物のため本作での登場機会は極めて少ないが、その行動を見ている限り勇気と独創性に優れた人物である事がうかがえる。奴隷階級である事を考えると、まともな教育を受けていないことはほぼ疑いない。それにも関わらず宇宙船を建造するだけの技術的な知識を持っており、さらには帝国軍の追撃を振り切るために無名の鉱物惑星に身を隠すなどの機転も効く人物だった。

人物ステータス

アーレ・ハイネセン 人物ステータス

  • ● 白兵戦
  • 3点。奴隷階級の労働者である。そもそも銃を持つ機会すら無かっただろう。

  • ● 統率力
  • 10点。奴隷の身でありながら自由への希望を捨てず40万人もの人を率いて非常に危険な宇宙航行を指揮した。並大抵の統率力で出来る事ではないだろう。

  • ● 人望
  • 10点。生前にどのような人柄だったがは予測し難いが、ヤンたちの時代においては建国の父として崇められている人物だ。首都星ハイネセンには彼の銅像が設置してあり、同盟の人間ならば誰もが敬意を抱く人物である。

  • ● 決断力
  • 10点。いくら奴隷生活が厳しくても宇宙船を作って帝国から脱出しようとは普通考えない。もし考えたとしてもそれを実行する決断などまず出来るものではない。

  • ● 分析力
  • 10点。ドライアイスを使って帝国の人間にばれないように宇宙船を建造し、脱走後は鉱山惑星に一度身を隠して追撃をやりすごすなど冷静な分析による緻密な脱走計画だった。

  • ● 権謀術数
  • 8点。惑星から脱出する際には幾つかの策謀を巡らしたことだろう。

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